嵐ベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』感想と考察

嵐の後の爽快な青空 コスメ
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嵐ベストアルバム『5×20 All the BEST !! 1999-2019』が140万枚を突破

発売初めの週でミリオンを記録し、発売2週間で遂に140万枚を記録するという、圧倒的な売り上げをみせたこのアルバム。

先日、嵐が一時活動休止を発表したことにショックを受けた人は数多くいるだろう。加えて、熱狂的なファンだけではなく、お茶の間にいる国民も、かなり驚いたと思う。

嵐という存在は、それだけ国民的で偉大な存在だったと同時に、とっても身近な存在だったという証拠ではないか。

そんな嵐の良さや魅力が存分につまっているベストアルバムについて、感想を書いていこうと思う。


5×20 All the BEST!! 1999-2019 (通常盤 4CD) [ 嵐 ]

嵐ベストアルバム『5×20 All the BEST !! 1999-2019』の魅力

嵐アルバムの魅力①人の心を支え踏み出させる、楽曲と歌声

 

全体を通して、落ち込んだ気持ちを明るくさせてくれるような楽曲が多い。

ただ元気にはしゃぎ回るような楽曲ではなく、人生を歩む中で感じる悩み、葛藤などを紐解いて、自分の力で踏み出そうと決心させてくれるような楽曲だ。

どの年代の嵐を聞いても、人間の感情の機微に迫る繊細な楽曲が多いように思う。

感傷的で繊細で、時に虚ろげなのに、自然と前向きになれるような、優しい曲ばかりで、いつの間にか曲と嵐に吸い込まれてしまうのだ。

大野くんの透明感のある歌声をベースに、癖がなく、耳にすっと入ってくる嵐の歌声と、繊細な楽曲が組み合わさって、より心地よさが生まれている気がする。

どのアルバムでも、人は好き嫌いというものがある。どれだけ良曲を集めたとしても、聞きたくない曲はあるだろう。

しかし、嵐のこのアルバムに関しては、「この曲微妙だから飛ばしてしまおう」なんて曲は一つもなかった。私だけかもしれないが、どれを聞いても心に迫る、感傷的な気持ちになるような良曲ばかりだった。

嵐アルバムの魅力②変わらぬ嵐の姿が見える「Disc 1」

「Disc 1」には嵐のデビュー当時の曲から、4、5年経ったくらいに発表された曲が詰まっている。デビューからまもない、嵐の楽曲。

実は嵐は過去、全く売れていない時期があった。どのグループも初めは試行錯誤と葛藤に揉まれるものだ。その時期の嵐の楽曲が「Disc1」に集約されている。

デビュー曲あたりの年代は、知らない人も多いかもしれない。だけれども、昔から嵐は「爽やかで親しみやすくて、人の背中を押してくれる」そんな曲を歌い続けてきたという歴史が伺えるのだ。

前述した「嵐の楽曲が素晴らしい」理由も、このDisc1によるものが大きい。

アルバム全体を通してみて見ると、過去の曲になんか目がいかない人も多いだろう。

嵐の代表曲であるデビュー曲を除けば、バレーボールの広告塔として歌った曲、CM起用曲、ドラマ主題歌、最新の楽曲など、誰かがどこかで聞いたことがある有名で、最新の曲が数々揃っているのだ。

それだけ知名度が高く、どこかで聞いたことのある曲が揃っている中でも、過去の曲も色褪せないまま、魅力に溢れて輝いてるという素晴らしさを知ってほしい。

嵐アルバムの魅力③20年前を振り返る嵐の『A・RA・SHI』

青空

初動売り上げ55万枚という圧倒的なヒットを叩き出したデビュー曲。TV番組などでよく見かける「ハワイ」での堂々デビューの瞬間は、ご存知の方も多いのではないだろうか。

どのジャニーズもデビュー曲は「グループの自己紹介」をするのが鉄板なのだ。

この『A・RA・AHI』は櫻井翔君のラップを助走に、「You’re my soul soul いつもすぐそばにある」というフレーズから始まる。

そのあと、「身体中に風をあつめて 巻き起こせ嵐 for dream」という歌詞が続く。

ジャニーズのデビュー曲でなぜ自己紹介をするかというと、「僕らはこれからこういうスタンスで進んでいくんです」というアイドル宣言のようなものを知ってもらう必要があるからなのだ。

それを踏まえて、嵐の『A・RA・SHI』を考えてみてほしい。

嵐たちは、20年前に歌った楽曲通り、人の心に寄り添い、国民的アイドルにまで影響力を与え続け、20年という長い時間を駆け抜けてきたのだ。

24時間テレビや音楽祭、被災地ボランティアなどでお世辞抜きに、たくさんの人に勇気を与え続けている嵐。

デビュー当時はただの自己紹介に思えたこの楽曲、今もなおネタやギャグに使われるこの楽曲も、実は嵐の原点であり、嵐のマインドでもあるということに気づいていただきたい。

 

嵐アルバムの魅力④一度は聞きたい『PIKA NCHI DOUBLE』

『PIKA NCHI DOUBLE』はぜひ聞いてほしい。「Disc 1」にある過去の楽曲だ。

実は、嵐至上、売上枚数が少ない曲で、嵐ファンの人の中でも知らない人も多い楽曲で、「隠れた名曲」と言われている。ニノ曰く「隠れてないよ?」とのことなのだが、とりあえず一度聞いてみてほしい。

なぜこれだけプッシュするかというと、一度聞けば必ず心に刺さる楽曲なのだ。

先に言ってしまうが、『PIKA NCHI DOUBLE』は、青春真っ只中で、悩み苦悩を感じ過去を見つめる葛藤を表現した楽曲だ。まるで自分が学生時代に戻ったと錯覚するほど、エモーショナルで繊細な楽曲になっている。

鮮やかな過去を懐かしむ際の感情の機微や、移ろいが非常に魅力的な曲なのだ。

曲のラストにある、「大人になった主人公が当時を振り返る様子」を表現した、櫻井くんのラップもしっかりと聞いてほしい。

特に「僕らはただ若すぎた」というフレーズは絶対に聞き逃してはいけない。

世の中の雑踏に疲れた大人、これから青春を謳歌しようとする学生でも、

どんなに辛い時でも、鮮やかな青春を思い出して前向きな気持ちになれる

楽曲なのだ。だから騙されたと思って一度は聞いてほしい。

嵐アルバムの魅力⑤未来へ舞う『SAKURA』

この曲を耳にした時、「鳥肌が立つ」という経験をしたと思うのだが、皆さんはどうだろうか?

疾走感がありながらも、ミステリアスな前奏から始まる個性的な楽曲。今までの嵐とは違う、非常にスタイリッシュで繊細な楽曲なのだが、「eltvo」さん、という海外の方が作詞作曲を手がけている。

ひとひらのSAKURAの花びらと、日本人的な散り際の美学という2つの視点から描かれているらしい。加えて、日本人の価値観である輪廻転生を想起させる、日本らしい楽曲になっているようだ。

私個人的には桜の花びらからみた日本の世界であるような感じがしている。

 

曲の始まり、「思い出した、声の温もりに」という歌詞は、目覚めを表し、「花は咲いた 夜明け前空は急いだ」という歌詞で、空や世界を感じさせるような情景を描いている。

「Tell me WHY?」という歌詞には戸惑いを感じている人の心の葛藤が現れている。

 

単調な曲と静かに進んでいく心の変化とともに、サビで一気に盛り上がる。

「いつか僕らが未来を変えていくなら」というフレーズにぐっとひきこまれる。未来を見据えて何かに立ち向かおうとする意思と、その未来の先にある世界を見つめる情景が美しい。

曲が進んでいく途中、世の理である「光と影」について触れる歌詞がある。

「例えば かけがえのないたった一人がいるのなら 

 傷つく ことは何も怖くないさ 生きていく

 なぜだろう この世界は 光りと陰が寄り添って

 願い 夢 孤独 まで巡り合わせ 」

今までの嵐よりも非常に内容がかなり深い、「生きること」についての哲学的な考え方を提起している。

この部分に非常に惹かれてしまった。非常に高い視点で物を捉えている楽曲であるのに、これだけキャッチーでミステリアスで中毒性の高い曲は嵐の中でもなかなかなかったと思う。

一つの芸術作品を見ているような気さえしてくる、圧倒的な名曲だと思った。スタイリッシュでありながらも、繊細で、力強くて、メッセージ性も高く、感動してしまった。

嵐アルバムの魅力⑥アルバムを締めくくる 『5×20』

シンプルで優しげな楽曲だけれども、嵐を見守ってきた方々に向けた、感謝の曲

嵐が20年という大きな節目を迎えるまでに感じた、喜び、悲しみ、笑い、涙、全ての思い出を総ざらいした歌詞に、胸を打たれてしまう。こんなことあったね、あんなことあったね、という一見、嵐視点で描かれた楽曲だが、聞き手である人も、嵐の楽曲を聞いた瞬間や思い出を振り返られる楽曲だと思う

曲を聴いていると、まるで、嵐の後の青空を見ているような感覚になる、そんな爽やかさまである

アルバムを締めくくる最後の曲だが、青空は永遠と続いていくように、まだ続きがあるような気さえしてくる、嵐らしい曲だった。

嵐の楽曲はなぜここまで心に刺さるのか

嵐の曲が心に刺さる理由①目に映る「美しい情景」

嵐の楽曲の中には、「空」や「青空」をはじめ、「光」や「風」を感じさせる歌詞が圧倒的に多い。曲を聴いているのにも関わらず、美しい景色を見ているかのような歌詞が多い。

加えて、その歌詞に合うように繊細な曲調であることもあるだろう。特に曲にはオーケストラが入ることが多く、非常に迫力のある楽曲になっている。

アイドルの歌うポップな曲というよりも、ストーリーを感じさせる重みのある曲であることが多いからかもしれない。

嵐の曲が心に刺さる理由②「人間模様を表した深い歌詞」

嵐の楽曲を1つ1つ聴いていくと、題材が比較的重めであることがわかる。軽い曲は逆に一つもなく、明るい曲の中にも、どこか「教え」のある歌詞が多い。

今回も取り上げたSAKURAもミステリアスな楽曲で内容は哲学的だった。

加えて、アルバム内に盛り込まれている「Trouble Maker」も一見明るく見えるが、控えめで前に踏み込めない人に力を与えるような曲なのだ。

「完璧なんてない」「単純なくらい弾けろ!」という歌詞がその証拠だと思う。

単純なくらい弾けられる人は散々な日があっても悲しくないし、笑ってって言われなきゃ笑えないと思う。

こういうところが嵐の良さなのだと思う。

嵐の曲が心に刺さる理由③「嵐」だから

すごく贔屓目な理由に聞こえてしまうかもしれないが、本当にそうなのだ。

実は嵐の楽曲は他のジャニーズグループもたくさん歌っている。

けれども、どのグループも、嵐のような爽やかさや繊細さを合わせて歌いこなせる訳ではない。

嵐が歌うから心に刺さるのだ。大野くんの透明感のある歌声に相葉くん、二宮くん、櫻井くん、松本くんの声が集まるからこそ、心に響くのだと思う。

嵐の5人が集まって、嵐の5人の歌声で歌うから、これほどまでに愛される楽曲なのだと思った。

どの曲も泣く。冗談抜きで。

『嵐 All the BEST !! 1999-2019』だからベストであることも、魅力的であることも十二分にわかっていたつもりでいたので、そこまで感動しないと思っていました。

でも、初めから最後まで聞き流すと本当に、涙あり笑いありの感動の連鎖が止まりません。嵐ファンでも、そうでない人も、思い出とともに楽しめる、そんなアルバムでした。

ありがとう嵐。

 

 

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